(Projects)
豪雪地に建つ、風光明媚で快適な老人ホーム

フランセーズ悠さかえ
福祉施設計画地は雪深い長野県栄村にあり、千曲川沿いの自然豊かな敷地である。個室のユニット型特別養護老人ホームで、そのユニットを左右対称に配し、その中心に地域交流ホールを設けた。地域交流ホールは南側の千曲川を望め眺めの良い計画とした。共有エリアを北側に配置することで、個室の8割以上は千曲川を望め、日当たりも良い南側に配置した。豪雪地であるため、堆雪型の陸屋根を採用し、1階床を地盤から1m以上上げるなど工夫している。陸屋根のパラペットは2m近い高さとして、落雪が生じない屋根としている。また、災害時の避難場所として村と協定を結ぶため、地域交流ホールを広くしたり、個人が一息つけるアルコーブを設けたりした。厨房や浴室も個室とは完全にエリアを分けることで、被災者の利便性も高い計画している。このように、地域交流及び連携、入居者の快適性、周囲の自然を活かすなど、様々な要素を盛り込んだ設計となった。
2006年竣工
- 建築主
- 社会福祉法人博悠会
- 延床面積
- 4,537㎡
- 構造
- RC造
- 規模
- 地上2階建