(Projects)
城下町の記憶を引き継ぎ、 人と、建物と、街をつなぐ。

上田市庁舎
庁舎・会館 上田城の城門があった場所には「枡形」と呼ばれるカギの手形状の道が多く残る。かつての機能を現代に活かし、庁舎内に人々が自然と「とどまり、くつろぐ居場所」となる市民スペース「つむぎモール」を計画し、新庁舎と南庁舎の他、それぞれにテラスや市民活動機能を計画することでにぎわいと交流を創出し、庁舎間だけでなくまちなみも繋ぐ。
限られた建築面積、高さ25mの制限下で執務面積を最大限確保するため、T型床板を採用し天井仕上を兼用するなど構造形式の工夫により6階建を実現。天井を設けず発災直後に躯体・設備機器被害状況を目視確認できる計画。行政機能を集約しコンパクトな施設構成とすることで事務効率とセキュリティの高い施設を目指した。
低酸素まちづくりの起点となる環境配慮庁舎とし、近い将来のNearlyZEBを目標に見据え、かつて城下町を特徴づけた「門・塀・庇・格子」といった建築的な要素をデザインモチーフとしたサステナブルな計画。
2023年竣工
- 建築主
- 上田市
- 延床面積
- 15,791.81㎡
- 構造
- SRC造
- 規模
- 地下1階地上6階建て
- 備考
- 設計・監理:石本+第一設計共同企業体