(Projects)
地元木材を活かした新たな交流・防災拠点

木曽町役場開田支所
庁舎・会館 老朽化と耐震性に問題を抱えていた旧支所に代わり、地域住民の生活に寄り添いながら、気軽に集い交流できる新たな支所を計画した。地域コミュニティ活動のための施設であると同時に、災害時には防災拠点としての役割も担う。
御嶽山の麓に広がる開田地域の雄大な景色に調和するよう、伝統的な切妻の大屋根構造を採用。平面・断面的にはシンメトリックな形状とすることで、構造的にもバランスが取れた計画とした。
建物には町有林から伐採されたヒノキやカラマツをふんだんに使用している。構造材や羽柄材、羽目板などの半分以上が町産材である。
メイン空間となる事務室と待合スペースは、柱のない、広く見通しのよい空間とすることで、職員の働きやすさと来庁者の使いやすさに配慮している。また、地域の子どもたちの学びの場として活用できるよう、図書室を設置。
建物出入口付近には、ペレットストーブを設置し、環境に配慮しながら地域特有の厳しい寒さにも対応できるようにした。
駐車場からのアプローチ部分は段差のない緩やかなスロープとすることで、バリアフリーにも配慮した誰もが訪れやすい建物としている。
2025年竣工
- 建築主
- 木曽町
- 延床面積
- 500㎡
- 構造
- W造
- 規模
- 地上1階建
- 備考
- プロポーザル最優秀賞