鉢盛山を借景とした〝まるい園舎〟

あさひ保育園

村のシンボルである鉢盛山の麓で公民館や図書館など、4つの公共施設が集約されている場所に面した立地であることより、園児の送迎時には駐車場の共有や、また送迎時のついでに公民館活動や図書館を覗いてみる…。など、世代間交流が生まれている。また、公民館を使用するお年寄りたちは、園児たちの元気な姿を目にすることができるなど楽しみも増えているようだ。
上空から見下ろすと、まるい平面計画の園舎が朝日保育園を特徴づけている。計画地に合わせ、〝くの字型〟でなく〝まるく〟したことにより、園舎内を駆け回る子どもたちが出会い頭にぶつかるような衝突事故を防ぐ安全な計画である。円の中心にいると園舎全体の見通しが確保でき、管理面でのメリットもある。
やがて〝ココ〟を卒園する子どもたちには、鉢盛山を借景とした〝まるい園舎〟が心象風景に残るであろう。