(Projects)

難解な変形敷地を逆利用し、周辺環境・デザイン・機能を高次元で融合したクリニック

みやじま内科クリニック

医療施設

1・2階クリニック、3階が医師住宅の建物である。三角敷地のためプランニングは難しかった。北西側に建物を寄せ、南西側に駐車場を配置し、前面を曲線とすることで、余白をうまく生み出しながら、エントランスに導く計画とした。2階建て部分が待合スペース、3階建部分は診療スペース(1階)、医院長・職員スペース(2階)、医師住宅(3階)としている。待合の西側は古墳公園が整備予定であったため、ガラス張りの大開口により公園を望めるようにした。この待合の2階には、小さなこどもを持つ親の相談を受けたり、講習会などが開けたりするスペースや、古墳公園と北アルプスが望めるラウンジを設けている。3階の住宅は待合の屋上を広い庭として利用し、浴室は湯船にゆったりと浸かりながら北アルプスを眺められる計画とした。大面積のルーバーをデザインのポイントとしているが、求められた機能から採用している。その機能とは西日避け、南西側マンションからの視線を遮断することである。このルーバーは、西日や視線を遮りつつ南から日差しが十分に入るよう材料幅や角度、ピッチを設定した。難しい敷地形状やマンションからの視線、日射、古墳公園や北アルプスの眺望など、敷地を取り巻く様々な条件を網羅した計画が実現できた。

2013年竣工
建築主
宮島浩人
延床面積
564㎡
構造
S造
規模
地上3階建