(Projects)

歴史の趣が残る地域特性を活かし、 建物の遠望を「甍」の稜線として見せる。

松代斎場

斎場

長野市松代斎場は、長野市の南部に位置する火葬場施設である。松代は城下町で、かつての武家屋敷など歴史の趣を色濃く残す地域であるため、建物の遠望は「甍」の稜線として見せることを意識した。 日本瓦葺の勾配屋根とすることで、火葬場という施設に対する特殊感情や地域性に配慮した。 建物は、火葬棟と待合棟で構成され、動線は一筆書き方式を採用した。また、2棟を連結する部分は、自然光の入る中庭と一体となった「送迎の渡し」「収骨ホール」を配し、悲しみから現実への気持ちの切り替えを喚起する空間と位置づけた。

2015年竣工
建築主
長野市
延床面積
3,324.05㎡
構造
鉄筋コンクリート造
規模
地上2階建